理想的な避妊法 の条件は以下のようなものです。 1.避妊効果が確実である 2.使い方が簡単であり、長期にわたって使用できる 3.安価であること 4.副作用がない 5.女性の意思だけで行うことができる、パートナーにお願いする必用はない 6.セックスのムードを壊さず、性感を損なわない. では、現在日本の女性はどんな避妊法を選択しているかを見てみましょう。 日本家族計画協会が 20 〜 60 代の男女を対象に性行為について調べたもので、その中で「現在の主な避妊方法」についてまとめた結果(ジャパン・セックスサーベイ )を次に転載します。圧倒的に多いのは「コンドーム」で、年代別で見ても全年代で 1 位でした。 避妊はしていないと回答した人は全体の 次に世界各国の避妊法事情についてみていきます。 次の表は国連の Contraceptive Use by Method のデータより作成しています。 15 歳~ 49 歳まで(生殖可能年齢)の女性の使用している避妊法を国別に表示しており、数字は%です。サーベイの年月日が古いものもあり、現在の状況を反映していないかもしれませんが、傾向は見て取れると思われます。 これによると日本では男性用コンドームが飛びぬけて使用頻度が多く、避妊効果が高いピルや IUD は非常に少ないですが、欧米ではピルが簡単に手に入る(医者の処方が不要)ためピルを使用する人が多い傾向です。. 避妊法にはずっと昔からある伝統的な避妊法、短期間( 1 回の性交のみ~ 1 カ月間有効)有効な方法、長期間( 2 ~ 5 年)有効な避妊法があります。. わが国では 年に低用量ピルが承認されて使用できるようになり、これ以降新しい避妊法が登場するとそれまで使われていた避妊法が消えるという世界でも稀な国です。売り上げが伸びなくなった殺精子剤、ユウセイリング、女性用コンドームは市場から消えましたが、安全で有効な避妊法であれば選択肢がたくさんある方がよいに決まっています。しかし、わが国にはそれらを保護する行政施策はほとんどありません。(女性医学ガイドブック 思春期・性成熟期編 年度版より抜粋). エストロゲン(エチニルエストラジオール、 EE )とプロゲスチン(黄体ホルモン製剤)が入っている錠剤です。服用することにより排卵しなくなるため妊娠しません。 21 錠タイプと 28 錠タイプがあり、 21 錠タイプは 3 週間服用して 1 週間休薬し、休薬期間に消退出血(生理のようなもの)が起こります。 28 錠タイプのものは最後の 4 週間目が偽薬といってホルモンが入っていない錠剤で、この時に消退出血がおこります。. 重篤な副作用として静脈血栓塞栓症(静脈の中で血液が固まって血管が詰まる)、肺塞栓、脳卒中、心筋梗塞がごくまれに起こります。これは低用量ピルの中に含まれるエストロゲン(エチニルエストラジオール)に血液を固まりやすく(凝固しやすく)する働きがあるからです。 妊娠中は胎盤から大量のエストロゲンとプロゲステロンが分泌され、来るべき分娩のときの出血に備える(出血しても血が固まりやすくなって止血できるように)わけですが、このため静脈血栓症や肺塞栓のリスクがあがります。低用量ピルの静脈血栓症に関連する肺塞栓や脳卒中、心筋梗塞のリスクは妊娠中や分娩後のリスクより低いことが知られています。 静脈血栓症のリスクは 10 代ではほとんど問題にならないですが、年齢が上がる、喫煙の習慣、高血圧などの合併症でリスクが上昇します。このため、 35 歳以上で煙草を吸っている方、コントロールできていない高血圧、前兆のある片頭痛の方には低用量ピルを処方することができません。. 低用量ピルと同じ成分で月経困難症(生理痛のきつい状態)や過多月経(生理の出血が多くて貧血になる)に用いられている低用量エストロゲン・プロゲスチン( LEP )は副作用がでていなければ閉経もしくは 50 歳ぐらいまで服用できます。 そもそも 50 歳ごろになると卵巣にはまともな卵子はなくなってしまい、排卵がなくなり閉経となるわけですが、わずかに残っている異常の卵子でもしも妊娠が成立すると流産や胞状奇胎の原因となります。. 子宮の中に挿入することにより受精卵が着床するのを阻害する避妊法です。 以前はリング状のもの(右図)を使用していたため避妊リングと呼ばれていましたが、リング状のものは挿入するときや抜くときに頸管拡張(子宮の入り口を広げる処置)が必要になる場合や、痛みを伴うことがあるため右図のようなリング状のIUDは現在では使われなくなっています。. IUDや IUS は子宮の入り口から器具を挿入するため分娩を経験していないと子宮の入り口が硬くてひろがりにくく、挿入が困難であったり、挿入後も腹痛や出血がつづいたりします。. 現在わが国で使用可能な IUD はつぎの 3 種類で、いずれも産婦人科の医師による挿入が必要です。 1 FD-1 (魚の骨のような形をしている) 2 ノバT (銅付加子宮内避妊具、銅イオンで着床を阻害する) 3 ミレーナ (黄体ホルモン放出型子宮内避妊システム、子宮内にレボノルゲストレルという黄体ホルモンを放出、子宮内膜を薄くして着床しないようにする). 挿入後に月経の出血量が多くなったり、出血する期間が長引いたりすることがあり、生理痛がひどくなったり挿入したFD-1が勝手に脱落することもあります。 FD-1を入れてから出血がとまらないとか、痛みがひどい時はFD-1が体に合っていないということなので、ほかのIUDをためしてみるか、ほかの避妊法に切り替える方がよいと思われます。 入れた後は定期的にFD-1の位置をチェックする必要性があります。. 銅付加 IUD で、本体から溶け出す銅イオンが IUD の異物反応を増強し、精子や卵子の機能並びに生存能力を減少させることにより,受精しないようにすることと子宮内に異物がはいっていることにより着床を阻害することによって避妊効果が現れます。ノバTの妊娠率は 0. 通常の避妊法として使用する以外に無防備な性交で妊娠した場合の緊急避妊にも用いられます。この場合、無防備な性交をおこなって 時間以内に銅付加 IUD を子宮内に挿入することにより妊娠を防ぐことができます。挿入期間は 5 年で 5 年以内に抜くか、入れ替えが必要となります。. 黄体ホルモン放出型子宮内避妊システム( LNG-IUS )です。子宮の中に持続的にレボノルゲストレル(合成黄体ホルモン)を放出して子宮内膜を委縮させ、着床できなくなるため避妊効果があらわれます。. 緊急避妊法は避妊しないで性交を行った場合やピル OC の飲み忘れ、レイプや性的暴行後、腟外射精の失敗、コンドームの破損や脱落などの場合に、性交後 72 時間以内に緊急避妊ピル(ノルレボ錠 1. ノルレボ錠は性交後の早い時期に服用すると避妊効果が高くなり、 24 時間以内であれば妊娠率は 0. ただ、ノルレボ錠は排卵を遅らせる作用もあるため、服用したあとに無防備な性交を行うと遅れた排卵で妊娠が成立する場合があり、次の月経までに性交の機会がある場合は OC を 14 日間服用してきちんと避妊する必要性があります。副作用は頭痛、眠気、吐き気、不正出血などで頻度は高くはありません。. ノルレボ錠以外に銅付加 IUD を緊急避妊法として使用する方法があります。避妊しないで行った性交後 時間以内に銅付加 IUD (ノバ T )を子宮内に挿入する方法ですが、 IUD の値段が高価( 3 ~ 4 万円)なためコストパーフォーマンスは悪く、また出産したことがない人にとっては子宮の入り口(頸管)が広がりにくいため挿入が困難なこともあります。なお、銅付加 IUD のノバ T は令和 6 年に発売中止となる予定です。. 女性不妊手術は卵管結紮術で、術式には、単に卵管を結紮する方法や 卵管の一部を切除する方法があり、結紮だけの場合また開通する可能性がわずかながらあります。卵管はお腹の中にある臓器のため、手術は腰椎麻酔、もしくは全身麻酔で開腹手術もしくは腹腔鏡手術となります。分娩後であれば子宮のてっぺんが臍のレベルにあるため 2 ㎝ほどの創(傷)で易に卵管にアクセスすることができます。もしまた子供がほしいと思ったら、体外受精で妊娠するか、お腹を開けて結紮や一部切除した卵管を吻合する手術が必要になります。. 基礎体温とは体が何も活動していない時の体温です。体温は食事や運動、思考でも上昇するので、朝めざめてすぐの体温が基礎体温になります。朝目覚めてすぐに口の中で体温を測定し、毎日記録すると、排卵までは 排卵後 36 時間以内が受精可能時期ですが、基礎体温で高温相になってから 3 日目以降では受精する卵子はいなくなっているため、避妊法を用いなくても妊娠しません。月経から排卵までの低温相ではいつ排卵するかの予測ができないのと、精子は女性の体の中で 5 日~ 7 日間正存しているため月経直後であっても腟内に射精された精子は排卵まで生き残っている可能性があります。. 挿入方法: 人差し指と親指で底にあるリングを持って細長くします。タンポンを入れる要領でリングを腟の中に挿入し、指で押し上げます。リングが腟の中にはいったらコンドームの中に指を入れてリングが子宮にあたるまで押し上げます。子宮の入口に到達すると自然にリングが開いて挿入している感覚がなくなります。外側のリングが腟の入口から2. メドロキシプロゲステロン酢酸エステル( medroxyprogesterone acetate, MPA )は更年期障害のホルモン療法や卵巣機能障害のホルモン療法にも用いられる黄体ホルモン製剤で、筋肉内や皮下注射を行って数カ月間でゆっくり放出されるように加工したデポー剤が妊娠を予防するために使われています。避妊薬として ヵ国以上で使用が承認されていますが、日本では使用できません。避妊効果は 94 %、 1 回注射すると 3 カ月間は避妊効果が持続します。副作用として不正出血 嘔気 性欲減退 体重増加等がありますが、黄体ホルモンで子宮内膜は薄くなるため月経は軽くなります。. 長さ 4 ㎝のマッチ棒と同じような形のインプラントを腕(上腕三頭筋の上)に埋め込み、インプラントからエトノゲストレル( etonogestrel )という黄体ホルモン製剤が毎日 50 ㎍ずつ放出され妊娠を防ぎます。一回挿入すると 3 年間は 99 %の確率で妊娠を予防します。挿入時には局所麻酔を行い、アプリケーターを用いて挿入するため皮膚切開は不要ですが、抜くときは皮膚切開が必要となります。インプラントを抜いた後は妊娠可能です。副作用は黄体ホルモン製剤の副作用(不正出血 嘔気 性欲減退 体重増加等)があり、副効用として月経が軽くなります。. 黄体ホルモン製剤(ノルエルゲストロミン、 norelgestromin )とエチニルエストラジオール( EE2 )を含み、貼付すると 7 日間にわたり一定量のホルモンを放出する経皮パッチ剤です。ピル( OC )を皮膚から吸収させるようにしたもので、毎日服用する必要はなく、 1 週間に 1 回張り替えて、 4 週目は休薬して消退出血(生理のようなもの)をおこします。貼り忘れをしない限りパッチはピルに比べてホルモンレベルが一定に保たれます。ただ、貼付した場所がかぶれてかゆくなる場合があり、その他の副作用は セックス 妊娠 しない 方法 と同じです。. 柔らかいリングでエチニルエストラジオールとエトノゲストレルを放出し、腟の粘膜からこれらのホルモンが吸収されることにより避妊効果がでます。毎月交換する必用がある 1 カ月用のリングと 1 年間使用できる 1 年用リングがあります。腟の中に自分で入れて 3 週間挿入したままにし、その後 1 週間リングを抜いた状態にして消退出血(生理のようなもの)をおこさせます。. 最後の分娩後に卵管結紮術を受けるのも一つの方法で、これは永久不妊のため毎日何かを服用するとか何年経ったら入れ替えるという煩わしさがありません。経腟分娩では出産後 2 ~ 5 日目に臍の下に約 2 ㎝の切開で両方の卵管を出してきて結紮します。卵管結紮を行っても卵巣から出るホルモンには影響しません。帝王切開の場合はお腹を開いているため簡単に卵管切除が行えます。 分娩後でない時に卵管結紮術を受ける場合は腹腔鏡もしくは腟式で行うことになりますが、手術が保険の適応ではないため入院や手術の費用は自費になります。. みんなが使用している避妊法、避妊法の国際比較 2. 避妊法の種類 3. ポスト Facebook LINEで送る. カテゴリ : 健康のおはなし産婦人科・周産期センター. よくアクセスされるページ 連絡先が知りたい お問い合わせページ 受付時間が知りたい 外来 診療スケジュールが知りたい 外来診療担当表 救急受診したい 救急・時間外受診 病院へのアクセスが知りたい 交通アクセス. 地域医療支援病院 日本医療機能 評価認定病院 京都いきいき働く 医療機関認定 寄附のお願い バーチャル病院見学. 当ウェブサイトでは、アクセス状況の測定・分析を目的に、クッキー(cookie) を利用しています。クッキーの利用に同意いただくか、又はウェブサイトの閲覧を継続することで、クッキーの利用を承認いただいたものとさせていただきます。なお、お客様は所定の設定を行うことにより、クッキーの利用を管理することもできます。. クッキーポリシー OK. セックス 妊娠 しない 方法 先頭へ. 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避妊法について― リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(性と生殖の健康と権利)の観点より―
避妊法について― リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(性と生殖の健康と権利)の観点より―|京都済生会病院 一度手術すれば、半永久的に避妊効果があります。 デメリット. 妊娠を望んでも、再び妊娠することはほぼ不可能です 緊急避妊薬/ECは、避妊に失敗したり、避妊をしない性交渉をしたりした場合に、ホルモン剤を内服することで、妊娠を阻止するお薬です。黄体ホルモンが有効成分で、不安な性 手術で卵子や精子の通り道をふさぐ方法です。 メリット. 避妊にはどんな方法がある?どの方法が効果的なの?日本の避妊事情も調査 | ネオクリニックカテゴリ : 健康のおはなし , 産婦人科・周産期センター. どんなもの? 子宮の中にプラスチック製の器具を挿入し、受精卵の着床を防いでくれます。 メリット 1回入れると約2年間使用できます。 使用感がほとんどないです。. 緊急避妊法は避妊しないで性交を行った場合やピル OC の飲み忘れ、レイプや性的暴行後、腟外射精の失敗、コンドームの破損や脱落などの場合に、性交後 72 時間以内に緊急避妊ピル(ノルレボ錠 1. 必ず病院で入れてもらわないといけません。 基本的に出産された方、中絶経験のある方が対象となります。 正しい位置に入っていないと妊娠する可能性があるため、定期的に診察が必要です。 子宮に異常のある場合は使用できません。. 黄体ホルモン放出型子宮内避妊システム( LNG-IUS )です。子宮の中に持続的にレボノルゲストレル(合成黄体ホルモン)を放出して子宮内膜を委縮させ、着床できなくなるため避妊効果があらわれます。.
望まない妊娠を避けるための避妊法
といった避妊 性行為をしないことが、最も確実な避妊方法ですが、様々な避妊法の選択肢があります。自分やパートナーと安心して使えるものを選ぶことが大切です。 緊急避妊薬/ECは、避妊に失敗したり、避妊をしない性交渉をしたりした場合に、ホルモン剤を内服することで、妊娠を阻止するお薬です。黄体ホルモンが有効成分で、不安な性 間違った避妊方法による避妊失敗. 「生理中は妊娠しない」 「性交後シャワーで膣を洗えば妊娠しない」 「膣外射精すれば妊娠しない」.日本の避妊事情として、 85%以上がコンドームを選んでいる のが事実です。世界を見ると欧米、先進国のピルの平均服用率は 避妊とは、妊娠防止を目的として、 受精や着床を阻止するためにとる何らかの手法のこと です。妊娠の回数や時期をコントロールすることを、家族計画と呼びます。. 妊娠を望まないカップルにとって、避妊はとても大切なこと。お互いの心と体、今後のライフプランを守るためにも正しい避妊方法は欠かせません。 避妊方法の正しい知識を持っていることも大切で、特に日本では誤った避妊方法で望まない妊娠をしてしまう女性も少なくはありません。. 閉経したと思って避妊をしなかったら、思いもよらぬ妊娠をしてしまったという方も多くいらっしゃいます。閉経したとご本人が思っていても、月経周期が不安定になっていただけで、まだ 完全に月経が停止しているわけではない のです。いわゆる更年期といわれる期間は、月経周期がわかりにくいため、こうした予期せぬ妊娠が起こりやすくなります。閉経したと思っても、 月経停止から1年以上避妊を続けることが大切 です。また、閉経しても、性感染症予防の観点からコンドームの装着は必須といえます。閉経後もコンドームの装着を心がけましょう。. 避妊法の種類 3. 排卵後 36 時間以内が受精可能時期ですが、基礎体温で高温相になってから 3 日目以降では受精する卵子はいなくなっているため、避妊法を用いなくても妊娠しません。月経から排卵までの低温相ではいつ排卵するかの予測ができないのと、精子は女性の体の中で 5 日~ 7 日間正存しているため月経直後であっても腟内に射精された精子は排卵まで生き残っている可能性があります。. 黄体ホルモン製剤(ノルエルゲストロミン、 norelgestromin )とエチニルエストラジオール( EE2 )を含み、貼付すると 7 日間にわたり一定量のホルモンを放出する経皮パッチ剤です。ピル( OC )を皮膚から吸収させるようにしたもので、毎日服用する必要はなく、 1 週間に 1 回張り替えて、 4 週目は休薬して消退出血(生理のようなもの)をおこします。貼り忘れをしない限りパッチはピルに比べてホルモンレベルが一定に保たれます。ただ、貼付した場所がかぶれてかゆくなる場合があり、その他の副作用は OC と同じです。. 現在わが国で使用可能な IUD はつぎの 3 種類で、いずれも産婦人科の医師による挿入が必要です。 1 FD-1 (魚の骨のような形をしている) 2 ノバT (銅付加子宮内避妊具、銅イオンで着床を阻害する) 3 ミレーナ (黄体ホルモン放出型子宮内避妊システム、子宮内にレボノルゲストレルという黄体ホルモンを放出、子宮内膜を薄くして着床しないようにする). 使い方を間違えると、失敗率が高くなります。 どうしても男性の協力が必要です。避妊が男性主体になりがちです。. 長さ 4 ㎝のマッチ棒と同じような形のインプラントを腕(上腕三頭筋の上)に埋め込み、インプラントからエトノゲストレル( etonogestrel )という黄体ホルモン製剤が毎日 50 ㎍ずつ放出され妊娠を防ぎます。一回挿入すると 3 年間は 99 %の確率で妊娠を予防します。挿入時には局所麻酔を行い、アプリケーターを用いて挿入するため皮膚切開は不要ですが、抜くときは皮膚切開が必要となります。インプラントを抜いた後は妊娠可能です。副作用は黄体ホルモン製剤の副作用(不正出血 嘔気 性欲減退 体重増加等)があり、副効用として月経が軽くなります。. IUDや IUS は子宮の入り口から器具を挿入するため分娩を経験していないと子宮の入り口が硬くてひろがりにくく、挿入が困難であったり、挿入後も腹痛や出血がつづいたりします。. どんなもの? コンドームとは、ゴムでできた袋を男性のペニスにかぶせ、精子の膣内への進入を防ぐものです。 メリット 特別な知識が必要なく、簡単に使えます。 薬局などで簡単に手に入れることができます。 性感染症の予防 になります。. 避妊とは、妊娠防止を目的として、 受精や着床を阻止するためにとる何らかの手法のこと です。妊娠の回数や時期をコントロールすることを、家族計画と呼びます。 日本の避妊事情として、 85%以上がコンドームを選んでいる のが事実です。世界を見ると欧米、先進国のピルの平均服用率は 理想的な使用による失敗:1~9% 一般的な使用による失敗:25%. IUDと似た避妊方法にIUSがあります。IUSはIUDの一種で、黄体ホルモンを放出する機能がついたIUDと言っても良いでしょう。 IUSから放出される黄体ホルモンにより、子宮内膜の増殖を抑えて着床を防いだり子宮頸管の粘液を変化させて精子の侵入を防いだりして避妊します。. ページ 先頭へ. 予期せぬ妊娠を防ぐためには、 正しい避妊方法を知る必要があります 。ここからは、避妊成功率とともに、正しい避妊方法について見ていきましょう。. 挿入方法: 人差し指と親指で底にあるリングを持って細長くします。タンポンを入れる要領でリングを腟の中に挿入し、指で押し上げます。リングが腟の中にはいったらコンドームの中に指を入れてリングが子宮にあたるまで押し上げます。子宮の入口に到達すると自然にリングが開いて挿入している感覚がなくなります。外側のリングが腟の入口から2. 緊急避妊法は避妊しないで性交を行った場合やピル OC の飲み忘れ、レイプや性的暴行後、腟外射精の失敗、コンドームの破損や脱落などの場合に、性交後 72 時間以内に緊急避妊ピル(ノルレボ錠 1. メドロキシプロゲステロン酢酸エステル( medroxyprogesterone acetate, MPA )は更年期障害のホルモン療法や卵巣機能障害のホルモン療法にも用いられる黄体ホルモン製剤で、筋肉内や皮下注射を行って数カ月間でゆっくり放出されるように加工したデポー剤が妊娠を予防するために使われています。避妊薬として ヵ国以上で使用が承認されていますが、日本では使用できません。避妊効果は 94 %、 1 回注射すると 3 カ月間は避妊効果が持続します。副作用として不正出血 嘔気 性欲減退 体重増加等がありますが、黄体ホルモンで子宮内膜は薄くなるため月経は軽くなります。. 地域医療支援病院 日本医療機能 評価認定病院 京都いきいき働く 医療機関認定 寄附のお願い バーチャル病院見学. エマ婦人科クリニック名古屋栄の 診療のご予約 はこちらから. 挿入後に月経の出血量が多くなったり、出血する期間が長引いたりすることがあり、生理痛がひどくなったり挿入したFD-1が勝手に脱落することもあります。 FD-1を入れてから出血がとまらないとか、痛みがひどい時はFD-1が体に合っていないということなので、ほかのIUDをためしてみるか、ほかの避妊法に切り替える方がよいと思われます。 入れた後は定期的にFD-1の位置をチェックする必要性があります。. 無防備な 性交後72時間以内 に、中容量ピルを2錠内服します。その12時間後にさらにもう1錠内服します。そうすることで排卵を抑えたり、遅らせることで避妊を防ぎます。. この記事の監修者 宿田 孝弘 ネオクリニック 院長 ネオクリニック院長の宿田孝弘です。私たちのクリニックはとても小さなクリニックですが皆様にとってのコンビニクリニックになれるように努力しますのでよろしくお願いします。. リズム法で挙げたように、排卵時期のずれや精子・卵子の寿命期間など条件が揃えば無防備な性交をする限り必ず妊娠の可能性があります。生理が終わったからといって無防備な性交をしたものの、実は生理ではなく不正出血で直後に排卵したため望まない妊娠をしてしまったというケースも。妊娠を望まないのであれば生理周期に関わらず、効果的な避妊方法を用いるのが良いでしょう。 関連記事 安全日と危険日っていつのこと?妊娠の確率は?排卵の仕組みを知ろう! 妊娠を望まない人が使う「安全日」「危険日」という言葉。聞いた事のある人も多いのではないでしょうか?妊娠しにくい日を安全日、妊娠しやすい日を危険日というイメージが 女性用コンドーム 女性が自ら使えるコンドームです。薬局などで購入できます。. 妊娠を望んでも、 再び妊娠することはほぼ不可能 です。. ご予約以外のご連絡 お問合せはこちら. ポスト Facebook LINEで送る. ノルレボ錠以外に銅付加 IUD を緊急避妊法として使用する方法があります。避妊しないで行った性交後 時間以内に銅付加 IUD (ノバ T )を子宮内に挿入する方法ですが、 IUD の値段が高価( 3 ~ 4 万円)なためコストパーフォーマンスは悪く、また出産したことがない人にとっては子宮の入り口(頸管)が広がりにくいため挿入が困難なこともあります。なお、銅付加 IUD のノバ T は令和 6 年に発売中止となる予定です。. 避妊方法 contraception. 子宮の中に挿入することにより受精卵が着床するのを阻害する避妊法です。 以前はリング状のもの(右図)を使用していたため避妊リングと呼ばれていましたが、リング状のものは挿入するときや抜くときに頸管拡張(子宮の入り口を広げる処置)が必要になる場合や、痛みを伴うことがあるため右図のようなリング状のIUDは現在では使われなくなっています。. 基礎体温とは体が何も活動していない時の体温です。体温は食事や運動、思考でも上昇するので、朝めざめてすぐの体温が基礎体温になります。朝目覚めてすぐに口の中で体温を測定し、毎日記録すると、排卵までは ピルの使用によって(服用期間にかかわらず)乳がんの発生率は ほとんど変化しません 。. 理想的な使用方法では約98%の避妊率がある と言われているものの、誤ったタイミングでの装着や正確に装着できていないことが原因で性交中の脱落・破損により避妊に失敗するケースも。男性主体の避妊方法であることからパートナーの協力も必要。「コンドームを付けると気持ち良くないから」といった理由で、避妊を拒否されてしまう経験をした女性も少なくないようです。.